2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
チャリング・クロス街84番地という映画を観た。 いつまでも心に残る映画、上質な人間の感性をしみじみと味わえる映画は このような作品だと思う。 1986年制作の映画作品と偶然の巡り合わせで観ることができた。 ストーリーはニューヨークの小説家(アン・バ…
洗練された、例えばお洒落なブティック、ドレスコードのあるレストランなど、そんなところは居心地がわるい。 あまりに綺麗に整い過ぎているところは人工的なものを感じてしまう。 それと取り澄ましたような冷たさ。 汚なさ 大雑把さ、がないと息が詰まりそ…
私の名前はキムサンスンという2007年の韓国ドラマを見ている。 16年前のドラマでロケはほとんどソウル。 16年前のソウルの風景、空気感、髪形やファッションやを懐かしんだり、今のソウルと比較して楽しんだりできてドラマの進行とはまた別の面白さがある。 …
誰であったか、人は永遠に生きていくような錯覚をもって毎日を過ごしている、というような意味の内容を聞いたことがある。 誰にでも明日が来るのだが、生きて元気な時はまるでこの生活の営みが永遠に続くような、そしてがこの先どのように老いていくのか、そ…
ある日青森県の下北半島にある仏が浦という最果ての絶景を見るために青森駅に降りた。 下北半島へ各所に通じる船に駅すぐ近くの青森港から乗るのだが、一泊して翌日の朝便で行くため、気の向くまま駅近辺の観光施設などを歩いた。 青森のショッピングセンタ…
落ちぶれた貴族の悪趣味や、倒錯した恋愛など自分の生きている世界とは全くかけ離れた状況に退廃的なもの耽美的なものを感じてハマってしまった映画がある。 完熟から腐敗のギリギリの美の臨界点を追い求めたような。 リリアーナ・カヴァーニ監督の愛の嵐と…
スポーツは負けず嫌いな人でないと続かないと思う。 なぜなら私はスポーツが好きではないから。 試合とか勝負とかいうものでやる気が湧いてくるどころか責任感を感じてしまうほうで楽しむことができない。 かと言って、一人黙々とジョギングするのもジムで筋…
イ・チャンドン監督のドキュメンタリー、イ・チャンドン アイロニーの芸術を観た。 フランスのアラン・マザール監督とイ・チャンドン監督の共同制作。 監督自身の語りで、今までの全ての作品を最新作からそして最後は監督の少年時代まで遡って進んでいく。 …
昔見た夢の続きを、忘れた頃に再び見るということが稀にある。 昨日の夢はそんな夢で、どこかを旅の途中で次の場所へ移動しようとしているのだが、色々な邪魔が入って中々出発できずにイライラしながら焦る夢。 大体夢ではいつも焦っている。 何かに間に合わ…
先日訪れたソウルの市場で買ったコッカンマリ。 これは初めて食べる美味しくて、素朴で、体にもよくて、伝統的なお菓子。 干し柿でクルミを巻いただけ、とはいえ見栄え美しく、干し柿とクルミの形のバランスをとって作るので機械で作るのではなく手作りにし…
もう9月も下旬なのだがまだ夏が居座っている。 10月もこの勢いでは夏日はありえるのではなかろうか。 秋の雰囲気の兆しさえ見えない。 サンマたちも日本の秋を諦めてどこかへ行ってしまったようだ。 このままの調子で常夏の日本へ変わっていくのだろうか? …
先週調子に乗りすぎて、一日にヨガレッスンを3クラス取ってしまった。 私の今までの実績としては2クラスが最大量だったのだが、好きなクラスだったのでつい欲が出てしまった。 自分としては出力を70%に抑えて動けば3クラス取ってもヘッチャラさ、と思ってい…
鰻を食べに行く。 鰻屋さんで鰻を食べるのは5~6年ぶりくらいだろう。 この数年で鰻は鰻の稚魚減少のせいか価格の上昇、養殖物だろうが輸入だろうが良いお値段。 そのお値段を覚悟のうえでもどうしても鰻が食べたい。 お重にピッチリ鰻が隙間なく入っていな…
絵など描いたことが無い人に絵をかいてもらうと面白い絵ができる。 絵を描くことはテクニックも必要だがテクニックだけになってしまうと面白くもなんともない。 上手すぎてしまうと説明的な絵になってしまいがちだからだろう。 ちょっと変、もしくは何を描い…
ソウルの旅は兎にも角にも歩き回らなければ棒に当たらない。 都市観光はのんびり、ゆっくり、リラックスというよりも、刺激と発見と行動がなければ楽しめない。 若いお嬢さん達は朝からガッチリ朝食をとってショッピングに、推し活に、カフェ巡りに、ランチ…
韓国はスピーディーに清潔に近未来的にドシドシ変化し続けている。 ソウルの暗部、明るさという面でも暗闇がなくなって何処もピカピカに輝いている。 10年前、地下鉄の駅前には寒いなか障がい者のホームレスが乞食業をしていたり、健常者のホームレスも広…
ソウル市内の端にデジタルメディアシティ(DMC)という570,000㎡もの再開発地域が完成して10年になる。 韓国の再開発は広範囲かつ急激すぎて、ついこの前の空間がまるで別世界のように変わってしまう。 デジタルメディアシティ駅は大きな駅だが、何故か一つ先…
西大門刑務所歴史観をでる。 この場所では日本人であることが息苦しさを感じるのは自分の脳が作り出した幻想であると解ってはいても身体的に反応してしまう。 刑務所の外に出ると保釈されて自由になったような解放感だ。 韓国ドラマの釈放シーンで出所の出迎…
今までずっと行きたくもあり、行きたくもないと、いつも迷っていた西大門刑務所歴史館へ行くことにした。 日本の占領時に日本政府により作られた監獄で、植民地支配の間は抗日独立運動家が投獄されていた。 1945年解放後も民主化運動家の犠牲者の時代が続い…
南大門市場の入り口でホットク屋の屋台が人気だ。 野菜ホットクが一番人気で、中には野菜と春雨の和え物、チャプチェが入っている。 揚げたての口が火傷しそうなほどの熱々のホットクは出来立てをかぶりつくのが一番おいしい。 ソウルの広蔵市場で屋台の食べ…
ソウルに行くと大体朝ごはんは決まっている。 汁物の店で一品一択なのでただ席に着けば注文せずに自動的に持ってきてくれる。 プゴクという、干し鱈から作ったスープのお店に行く。 柔らかく煮込んだ干し鱈とかき卵と細切り豆腐、とても薄味なので塩味調節や…
ソウルの国立中央博物館で3時間ぐらい歩き回った。 途中休憩にベンチやソファがふんだんに設けられ、喫茶店やカフェ、レストランも館内に併設され、1日中過ごせるようになっている。 鑑賞の途中、韓国語でのツアーガイドがとても丁寧に情感をもって案内をし…
観光客で人がたむろするところはつまらなく感じる。 観光客慣れした現地の人とはお互いビジネス会話でショッピングだけならよいだろうけれど、日本人のニーズを先取りしすぎるのが気に入らない。 旅なら未知との遭遇と発見が一番の目的だ。 宮殿や博物館、美…
ソウル市庁舎の近くに宿をとったので、近くのすぐ近くの徳寿宮という朝鮮王朝最後の皇帝が最後に過ごした宮殿に行ってみた。 ほかの宮殿と比べるとこじんまりとした宮殿ではあるのだが、それでもソウルど真ん中にでありながら喧噪から隔離されるほど静けさの…
私の旅は、地元人がありきたりで当たり前と思えるような、外部の人間からでないと分からないその場所らしさの面白さの発見だろうか。 今回のソウルは朝の6時に下町の銭湯に行ってみた。 零細町工場密集地域のウルチェロ3街あたり、タクシーも通れないような…
2015年以前には毎年1回ぐらいは韓国へ遊びに行っていたのだが、8年も経ってしまうと搭乗手続きやら現地の土地勘やら旅のコツを忘れてしまう。 そもそもこのコロナ禍を経て、出入国の手続きの混乱や戦争による燃料費の高騰、そのダブルパンチを食らった航空業…
8年ぶりにソウルに行ってきた。 韓国、ソウルの変化はものすごい速さだ。 変わらないのは宮殿と南山タワーと博物館、そしてソウルを囲む山なみぐらいだろう。 ここを訪れる観光、そして観光資源の流行もどんどん変わっていく。 韓国が観光のできそうな情勢に…
銀杏を八百屋に見つけ始めた。 銀杏はワンポイントの食べ物。有っても無くても良いような飾りの存在だが、あればあったで、なんとも嬉しいアクセント。 茶碗蒸しなどに一粒銀杏を見つけると季節感に心が弾む。 銀杏が大好物だという人はあまり聞かない。 私…
むかしむかし、中学生の頃バレーボール部に入って3年間部活を続けた。 レギュラー選手になってやる!という野心はこれっピッチもなく、顧問の先生がかっこよかったのと、背を伸ばしたいのと、内申書を上げるため。 運動能力のセンスもなく、運動神経も良くな…
最近好きな映画監督のドキュメンタリー映画が立て続けに放映されている。 タランティーノ監督のドキュメンタリー映画は出演者たちによる独白インタビューと映画作成裏話で本人からの収録はない。 ミニシアターにて初日に行ったら満員御礼。 流石に人気のある…