片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

物語を見つける旅③

私の旅は、地元人がありきたりで当たり前と思えるような、外部の人間からでないと分からないその場所らしさの面白さの発見だろうか。

今回のソウルは朝の6時に下町の銭湯に行ってみた。

零細町工場密集地域のウルチェロ3街あたり、タクシーも通れないような路地にあるお風呂屋

受付で後ろから出勤して来た女性が4万ウォンで垢すりやろう!といきなりソウル営業の圧力がきた。

あいにく現金は3万8000しかなかったが、それで良いという。

風呂屋さんは朝早くから中年以上の常連が5~6人入浴しており、慣れない私にいろいろお節介を焼いてくる。

全員が皆平均的なに節介焼きで、何かにつけ、あーしたほうが良いだの、こうしたほうが良いだの言ってくる

ハングル語が断片的に少しばかり耳にキャッチできるようになってきたのが嬉しい。

韓ドラで覚えた片言のフレーズや名詞を頼りに声を掛けると皆にドッと受けるので、何かがヘンテコなのかもしれない。それが何かは分からないけれど。

とにかく最初から最後まで常連さんたちの面倒見がよいというのか、珍客に対する物珍しさなのか、これがソウルの情に厚い人たちが集まる風呂か、としみじみ味わった。

 

垢が出るわ出るわで垢すりの人に驚かれた。よくこんなに垢をためて皮膚病にならなかったね、ぐらい言われた。垢で体重1キロぐらい減ったかもしれない。ピウプより。