片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

知らない人に声をかける時

知らない人に声をかけるとき、ふと戸惑う。

そして何か良い呼びかけ方があるといいのに、と思いながら。

もし、そこのあなた、というのも皆を振り向かせてしまうか、誰も振り向かぬかもしれない。なかなか特定しにくい。

女性だったら、そこの奥さん、お母さん、おばあさん、というのもなんとも奥がましい呼びかけだし。

目を合わせられるところから声をかけられれば、すみませんが、だけでもよいけれど、ちょっと離れたところだったり、後ろから呼びかける時などは、なかなか難しく、タッチなどできるくらいの距離でしか無難な呼びかけはできない。

ムッシュー、マダム、マドモアゼル、そこのご隠居、お若いの、お兄さん、娘さん。

どれも、滑稽すぎたり、年齢的差別に聞こえたりする。

八百屋さんなどはどの買い物客に声をかけるのもそこの娘さんだったり、お兄さんだったりでなかなか良さ気に呼び掛けている。ちょっとわざとらしいけれど、呼びかけられた方も悪い気はしないだろう。

わたしも娘さん、お兄さん、という声掛で行ってみよう。笑顔をもって。

おばさん、おばあさん、おじさん、おじいさん、と見ず知らずの人には呼びかけない。

たとえそれなりのご年齢に相応しくても。ピウプより。