片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

未完成の作品

美術高校であったので授業での制作は成績を得るために完成させなければならない。 デッサンでも油絵でも何回かの授業と自主的に時間を工面して仕上げる。 絵を仕上げる、とはどういう事なのだろう?といつも考える時があった。 同級生でどうしても作品を完成…

鬱陶しいアドバイス

この数年おばちゃんのお節介根性がメキメキとついてきて、困っている人を見るとすぐ声を掛けられるようになってしまった。 一瞬引かれるけれど信用してもらうのに時間はかからない。 だってダメ元で役に立てばというお節介しているだけなのだから。 この場合…

ラーメン食べたい

昨日は寒い夜の公園の中を2時間も歩いていたせいか、熱々のラーメンが食べたくなった。 私はラーメンは嫌いではないけれどいつでも食べられるくらい好きではない。 ラーメンが食べたいと強く思うのは冷え切った体を熱々のラーメンで鼻水をすすりながら無心に…

陰影礼賛

東京江戸たてもの園に行ってきた。 中央線武蔵小金井駅からバスに乗って広大な小金井公園へ行く 午後の3時に公園入口に待ち合わせをしたけれど今日の寒さは堪える。 たてもの園には近代日本の住宅や店舗が集められていて家屋の中に入ることもできる。 よくこ…

海外からの観光客

この数か月、山手線に乗ると観光客が多くなっていることに気づく。 みなスーツケースやバックパックで団子になって乗り込んでくる。 お土産の紙袋も束のように持って。 いつも紙袋を注視して一体何を買っているのか分析するのが楽しみだ。 都市観光というの…

大人の一人飯

今日は何のスケジュールもなく誰かのために食事を作らなくてもよい日だったので、自分の気持ちが向くまま過ごす日にした。 朝は身の回りの片づけをしてコーヒーだけ一杯飲んで何もお腹に入れず散歩にでる。 日中の日差しはまだまだ衰えず少し汗ばんでくる。 …

昆布の赤ちゃん

最近ごはんを食べた後、左耳の下が腫れ上がってしまう。 先日も耳鼻科へ行って抗生薬をもらって直ぐハレは引いてしまうのだけれど、どうやら耳下線炎が癖になってしまった。 腫れるたび、お医者に行って抗生物質を処方してもらうのも嫌になってきた。 お医者…

副流煙吸い放題の昔のオフィス

高校を卒業したあと朝昼夜とバイトばかりしていたけれど、ようやく友人の紹介で神田神保町にある児童書の出版会社に就職できることになった。 それまでは何のコネもなく、実績もなく、新卒でもなく、ビジネスに役に立つ勉強もせずの就職活動は見向きもされな…

明治生まれのおばあちゃん

施設にいる叔父を見舞うために母の郷里である茨城県結城市に行った。 ここまで来るのにいつも思いに耽るのは子供の頃のお祖母ちゃんの家に行くまでに乗った京浜東北線の電車の窓から見た景色。 田んぼや畑の中に住宅が点在していたような景色も、今はどこま…

眠り疲れ

このところの急激な寒さでか、夏の疲れが襲ってきた。 微熱が続き、3日間ずっとベッドに横になっている。 予定はすべてキャンセルしてただひたすら眠ることにした。 3日間も飽きもせず眠ることができるのは熱と溜まった疲れのせいだろうか。 朝とも夜ともつ…

体力を消耗する夢

いつもよく見る夢にトイレになかなかたどり着かないという夢が多い。 どこのトイレなのか設定は毎回同じではないけれど、いつも安心して使えるトイレを確保することができずに目が覚める。 トイレがとても高い場所にあってどう考えて無理な場所であったり、…

よくある夫婦

いつも一緒に仲の良く過ごしている夫婦を見ると、良かったね、そんな人と巡り合うのは幸運だねと思う。 私の場合はそんな風にいつも一緒に行動していたら窮屈になってしまう。 夫婦だからといっていつも二人で行動しないほうが良い時がある。 今まで小さな会…

子供時代の埋め合わせ

大人になると、子供の頃できなかった事や叶わなかった事を思い出してやってみることがある。 親の保護下では親のルールや価値観や経済的な範囲なので思い切り自由にはなれない。 大人買いという言葉はそんな行動の一つかもしれない。 いい大人がオマケのため…

介護同志

私の世代は人生の中で一番役回りが多くなる、もしくはある日を境に急に少なくなる。 MAXでは子供を育て、仕事も責任が重くなり、親の介護も関わってきて、時間という時間はほとんど自分以外の何かに傾けている。 このままで行けるだろうか、優先順位はどうし…

若いお師匠さん

近くの大学の学園祭に誘われて行ってみた。 若い大学生をこんなに大勢見たのは久しぶりで、身近に若い人たちを見なくったかを感じる。 どれだけ高齢化社会になってきたのかを実感する。 意外と大学生の皆さん古風で奥ゆかしいというか、保守的というか、辛気…

夕飯レシピの種切れ

夕飯のレパートリーが尽き果てて、何も思い浮かばず作る気がしない。 一人なら何とでもなるのだけれど夫さんの分をどうするのかということで何時も悩む。 料理を作るなら美味しく経済的に体にも良く、季節の物を考えながら楽しく作れるのが一番良いのだけれ…

メランコリック散歩道

このところ寒くて曇りが続くと寂しい気持ちになってくる。 ショパンのピアノはこの心情を美しく掻き立ててくれるような響きだ。 ショパンのノクターンを聞くと晩年の母と車いすで散歩した道を思い出す。 ピアノ曲を流しながらの車いすで散歩は母も気持ちよか…

シルシアーサナ

ヨガを始めてようやくほんの僅か自分の中心を捉える感覚を身体が覚えてきた。 今まで足を前後に広げて立つだけでもグラグラ,フラフラしてしまいジッとしていられなかったのが、しっかり立てるようになり、片足でバンザイしても立てるようになった。 体が自…

了凡さん

京セラの創業者であった稲盛和夫さんの稲盛塾の講話をユーチューブで聞く。 その講話の中で稲盛さんが袁了凡(えんりょうぼん)さんという昔の中国の方が書いた自叙伝のようなお話を紹介されている。 この講和が好きで折に触れ何度も聞くことにしている。 袁…

脳内に流れる河

買い物のついでに遠回りの散歩をする。 今まで通ったことのない道を脈絡なく歩くと、何か良いアイデアがふわ~っと浮かんでくる。 頭の中にアイデアの河が流れていて、良いアイデアが大きな桃のように流れてくる。 そこですぐ拾っておかないとアイデアは流れ…

くわばらくわばら

人間関係で愚痴の主人公になるタイプの人間にプライドの高い人というのがいる。 どこがプライドのツボなのかよく分からないプライドがえらく疲れさせてくれる。 高いプライドといっても自分自身に対してプライドを高く保つのは他者に嫌やがられるどころか高…

記憶のかけら

忘れ去られた経験が記憶の海の底からフーッと浮上してくることがある。 なぜ些細な思い出とも言えないような何気ない過去の断片が思い出されるのだろうと自分自身不思議に思うことがある。 例えば子供の頃来ていた服のこと、模様や素材やチクチクしていた着…

やる気スイッチ

今日は何もかも億劫で何もする気にならない。 いつかは済ませなければならない細々とした雑用が山のようにあるけれど、一向にモチベーションが上がらない。 動かない自分にイライラするのも無駄なストレスになってしまうし、今日済ませなくても、誰に迷惑を…

タイムトラベル散歩

子供の頃住んでいた所に行く用事があり、ふと思い立って帰りがけ思い出の場所を寄り道しながら駅に向かうことにした。 小学生のころ通ったあのお絵かき教室はどこであったろうか? そんなにいりくんだ場所ではなく、確かあの角をまがればすぐのはず。 まだ在…

ある晴れた日に

外に出ないと勿体ないくらい気持ちの良い気候がつづいている。 特に午前中の気持ちよさと太陽の新鮮さのなかでの散歩は体の隅々まで幸せを照らしているような気分になれる。 今年は猛烈に暑い日ばかりであった反動でかもしれないがこの心地良さはここ数年別…

朝の習慣

ここ最近の朝の習慣に加わったのは、一通り朝の仕事が終わってコーヒーを飲みながら新聞を読むときにグレン・グルードのピアノ、ゴールドベルク 1955年盤のCDをかけること。 時折グレンの調子っぱずれな鼻歌がうっすら聞こえてきて、まるで新聞を読む傍でピ…

ヨガとクロッキー

昔の埃のかぶった古い画材や画板を取り出して、今日はヨガのドローイングイベントに出た。 久しぶりに人物クロッキーを描く。 集まった人たちが順番に交代してヨガのポーズをとってモデルになる。 ご無沙汰だったクロッキーは最初は何ともぎごちなくて、なか…

遠足日和

長い付き合いの女友達と一緒に遠足に行った。 私世代の女性の通る道は、同じような、似ているような、それでも皆紆余曲折しながら違う道を通り、また合流したりする。 また少し落ち着き、皆一段落して、一緒に遊ぶ。 みんな美味しいものが好きで、お料理も上…

ぼんやりと見ること

見えているはずなのだが見ていないことがある。 視界に入っているのだけど、目は見たいものだけを見ている。 気づけるところにいるのに気づけないことがある。 それも意識していないので気づくことができない。 意外とぼーっと何も考えずに歩いていると、ふ…

子供の頃の相棒

何十年ぶりに同い年のいとこに会った。 子供の頃たぶん小学生ぐらいで、祖母の元気だったころまでは一緒に遊んだりしていた。 中学生ごろからはもう祖母もいなくなり、いとこに合う接点もなくなっていった。 久しぶりに会ういとこは子供の頃のイメージと同じ…