片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

副流煙吸い放題の昔のオフィス

高校を卒業したあと朝昼夜とバイトばかりしていたけれど、ようやく友人の紹介で神田神保町にある児童書の出版会社に就職できることになった。

それまでは何のコネもなく、実績もなく、新卒でもなく、ビジネスに役に立つ勉強もせずの就職活動は見向きもされない人材だったから、落ちまくり落ち込みまくりだったので救われた。

昔々のオフィスはパソコンもなく、隅っこのほうに電算機と呼ばれるコンピュータというには原始的なデータ入力の専門機が置いてあってそこに決まったデーターをひたすら棒うちしていた。

オフィス内は自分の机の上で喫煙ができて、みな盛大に灰皿の吸い殻を山にしていた。

あの時はそれが日常だったので全員副流煙を毎日たくさん吸っていた。

灰皿のお掃除や朝のお茶、お昼のお茶そして3時のお茶を入れて一日に何度も給湯室へ行く。

そこでは先輩女性社員の噂話や上司の愚痴などなど、大人の社会人ソサエティを学ぶ。

大昔の典型的オフィス風景とオフィスレディ=OLと呼ばれたお勤め女子。

今考えてみれば異様なオフィスの風景だ。

あの頃はまだサザエさんの漫画に出てくるような人が勤め人でいっぱい居たっけ。ピウプより。