片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

子育て分身の術

子供の頃寝る前、母に絵本の読み聞かせをせがんだものだ。本棚から自分の好きな童話を持ってきて何度も繰り返し読んでもらった思い出がある。私はなかなか寝つきがわるく、2度も3度も物語を読ませて最後にはもう終わり!と怒られ、泣きつかれてやっと寝るというパターン。母のほうが疲れて眠くなってしまっただろう。

新聞のコラムに”エコモ”という幼児向け読み聞かせのアプリの紹介があった。なんと、このアプリは親そっくりの合成音声で童話など60種も再生できるという。こんなアプリがあれば母も苦労しなかっただろう。親の声のサンプルを録音してAIに連動させるという。親でなくても祖父母でもよいのだが、両親の声というのは子供の安心の源だろう。このアプリ一つで子育ての手間が解消されるのは喜ばしいことだ。子供が小さいうちは時間がめいっぱいだろう。自分の分身が子育てしてくれるのが一番だ。まるで孫悟空が自分の毛を抜いて息を吹きかけ分身をつくるように。

めいっぱいな毎日、自分の分身がいたらどんなにか、と思った。テクノロジーで分身を作る。ピウプより。