片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

物語を見つける旅⑤

観光客で人がたむろするところはつまらなく感じる。

観光客慣れした現地の人とはお互いビジネス会話でショッピングだけならよいだろうけれど、日本人のニーズを先取りしすぎるのが気に入らない。

旅なら未知との遭遇と発見が一番の目的だ。

宮殿や博物館、美術館はソウル中心地に充実しており、海外の観光客のみならず韓国各地の方たちも何時でも流行り廃りなく、ニュートラルに訪れることのできる場所だろう。

国立中央博物館は付随する建築物と公園を含めて広大な土地の上にある。ソウル駅から地下鉄道で3駅の場所でありながら贅沢なスペースのある、風通しの良いシンプルなデザインの巨大建築物だ。

とても関心したのは各展示セクョンの内装、ディスプレイ、照明、デジタル映像などの見せ方の美的センス。

展示されている物の研究的な価値や時代の希少性などは決して高いものとは思えないのだけれど、見るものを引き付けて興味を湧かせ、その展示物の背景、物語を知りたくなってくる。

展示空間に展示セクションの世界観を作り出している。

そうすることで、一つ一つの展示物を洗練させて、より強くその魅力を抽出させる演出の力は見事だと思う。

 

韓国文化の一つの強み、演出力はエンターテイメントでも大きく発揮されている。ピウプより。