片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

津軽三味線青森大国

ある日青森県下北半島にある仏が浦という最果ての絶景を見るために青森駅に降りた。

下北半島へ各所に通じる船に駅すぐ近くの青森港から乗るのだが、一泊して翌日の朝便で行くため、気の向くまま駅近辺の観光施設などを歩いた。

青森のショッピングセンターの一角に1日に何回も津軽三味線を聞かせてもらえる定期イベントがあり、人が集まってきた。

東京で津軽三味線などのライブは稀でよっぽど運の巡り合わせがないと聞くことができないだろう。さすが青森。

まるで買い物客の一人であるかのような中年の女性がいきなり三味線を弾き始めた。

ものすごいインパクトで引き込まれるイントロ演奏から観客をぐいぐい引っ張っていく。

この演奏者いでたちとハイパフォーマンスのギャップのカッコよさ。

しかも三味線一つでこれだけのパワフルな音量と力強い多彩な表現ができるのに驚く。

5曲ぐらいを畳み込むように演奏しきって大喝采

理由などない、強い感動の揺さぶりで涙が止まらなかった。

青森県津軽三味線演奏家が多くあちらこちらで演奏会が催されており、聞きたいときにふんだんに聞くことができる。

あれほどの芸術性の高い三味線の生演奏を日常的に頻繁に聴けるのはこの青森国だけではないだろか?

 



こんな層の厚い、高い文化を知らしめないのは悔しいくらい勿体ない。この津軽三味線だけで観光客が集まる価値がある。ねぶた祭だけでなく。ピウプより。