片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

連合軍捕虜収容所にて

カンチャナブリというミャンマー国境に近い地区へバンコクから車で移動する。クワエ川という河からボートで上流のジャングルにある川沿いの宿に行くのが目的。カンチャナブリで一旦下車して観光と昼食を取る。

カンチャナブリは第2次世界大戦の遺構と慰霊の場所でもある。戦場にかける橋という映画のモチーフになった橋でもあり、観光地化されている。戦時中、日本人がタイとミャンマーを結ぶ泰緬鉄道建設のために連合軍の捕虜、アジアの強制労働者を使って、戦争末期に突貫工事を進めたという。この暑さとジャングルの中での劣悪な環境下では犠牲者死亡者の数は、、と思う。戦場のメリークリスマスでの映画のイメージが思い起こされる。戦争博物館の展示物は劣化しておりメンテナンスを維持しようという意志も感じられなかった。博物館というよりも簡素な竹と植物の屋根を葺いた小屋だった。博物館の門構えは立派だったが。

連合軍の犠牲者共同墓地は美しく管理されており、各国の遺族が絶えることなく訪れてくるという。日本人の慰霊碑がそこからは遠く離れた場所にポツンと立っており、代々慰霊碑の手入れをして下さる方がいらした。

泰緬鉄道は観光利用でジャングルの途中まで折り返しの乗車できるようだ。それが唯一の戦争遺構ということになるのだろうか。

人がいなくなればすぐにジャングル化するのが東南アジア。夏草や兵どもが夢のあと。ピウプより。