片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

映画

聖者たちの食卓

インド先輩のお勧めドキュメンタリー映画で聖者たちの食卓という映画を観た。 無料食堂を500年も前から毎日開くインドの寺院の一日を撮影している。 言葉は映画の最初と最後のみの字幕メッセージのみであとは人々の黙々と作業する姿。 ある場面は食材を調理…

濃ぉーい世界観

インドに行くのでインドのドラマを観ておくことにしてインドドラマ通の方にお勧めを聞いて早速観てみた。 演技が過剰すぎてあまりにもベタな表現なのが逆に意外と面白くて、ストーリー展開も分かりやすく安心して美しい民族衣装と濃ぉーい美男美女が癖になる…

ふくろう オルッペミ

ふくろうという韓国映画を観た。 朝鮮王朝のドラマ内容は大体王宮内のパワーゲームと王位継承が主題なのだけれどそれをどのような切り口で見せるのかというのが見どころになる。 今回は目の見えない鍼灸師が主人公で腕を見込まれて宮廷医官を務めるところか…

コンクリート・ユートピア

コンクリート・ユートピアという韓国映画を観た。 大災害のパニック映画で、折しもお正月から不意打ちの災害があってこのような映画を観ると臨場感で、体も緊張してしまった。 災害時の映像はリアリティがあって恐ろしいものだったが、映画の主題としては災…

大人になって分かること

ジェーンに何が起こったかというハリウッド映画を子供の頃観て理解はできなったけれど何故か目が離すことができず最後まで見てしまった。 分りもしない大人の人間関係の話なのにどこに興味を持てたのだろうか。 人間であれば子供であっても持つような妬み僻…

共存共栄

私が生まれて今に至るまでこの平和な国で飢えることもなく安全に生きてきた。 運が良かっただけで、自分の力に依って得たものではない。 戦争状態の遠い国では毎日の生活をするどころか、明日をも知れない今日だけを確保するだけの人たちがいるのに、安全な…

パーフェクト・デイズ

ヴィム・ベンダース監督のパーフェクト・デイズを観にいった。 年末で仕事も終わりのせいか、平日の昼間にもかかわらず観客が80%位埋まっていた。 年齢層は50代~60代がほとんどだった。 主人公の公衆トイレの巡回清掃員を役所広司さんが演じた。 私が経営…

香港の流れ者たち

渋谷ユーロスペースで香港の流れ者たちという香港の若い映画監督の映画を観てきた。 渋谷ユーロスペースはミニシアターの老舗でなかなか世の中に出回らない、ここでしか見ることのできない作品を上映している貴重な映画館だ。 香港のホームレスの居場所につ…

パニック・ムービーの季節

12月になってからケーブルテレビで古い定番のパニックムービーが放映される。 昨日はタワーリング・インフェルノ、一昨日はポセイドン・アドベンチャーなどなど、子供の頃から繰り返し見てきたせいか内容の隅々まで覚えているのだが、自分の好きな場面の一つ…

シルベスター・スタローンの映画

シルベスター・スタローンと言ったらロッキーとランボー。 その映画のキャラクターにはだいぶ食傷気味な感じでもう一度観ようと思えない作品なのだけれど、彼の映画の中で全く毛色の違う作品、コップ・ランドは何度も観たくなる作品だ。 彼はニュージャージ…

会うことのなかった人との別れ

チャリング・クロス街84番地という映画を観た。 いつまでも心に残る映画、上質な人間の感性をしみじみと味わえる映画は このような作品だと思う。 1986年制作の映画作品と偶然の巡り合わせで観ることができた。 ストーリーはニューヨークの小説家(アン・バ…

芸術は綺麗なだけでは物足りない

落ちぶれた貴族の悪趣味や、倒錯した恋愛など自分の生きている世界とは全くかけ離れた状況に退廃的なもの耽美的なものを感じてハマってしまった映画がある。 完熟から腐敗のギリギリの美の臨界点を追い求めたような。 リリアーナ・カヴァーニ監督の愛の嵐と…

イ・チャンドン アイロニーの芸術

イ・チャンドン監督のドキュメンタリー、イ・チャンドン アイロニーの芸術を観た。 フランスのアラン・マザール監督とイ・チャンドン監督の共同制作。 監督自身の語りで、今までの全ての作品を最新作からそして最後は監督の少年時代まで遡って進んでいく。 …

不条理な夢

昔見た夢の続きを、忘れた頃に再び見るということが稀にある。 昨日の夢はそんな夢で、どこかを旅の途中で次の場所へ移動しようとしているのだが、色々な邪魔が入って中々出発できずにイライラしながら焦る夢。 大体夢ではいつも焦っている。 何かに間に合わ…

物語を見つける旅⑪

ソウル市内の端にデジタルメディアシティ(DMC)という570,000㎡もの再開発地域が完成して10年になる。 韓国の再開発は広範囲かつ急激すぎて、ついこの前の空間がまるで別世界のように変わってしまう。 デジタルメディアシティ駅は大きな駅だが、何故か一つ先…

映画監督のドキュメンタリー映画

最近好きな映画監督のドキュメンタリー映画が立て続けに放映されている。 タランティーノ監督のドキュメンタリー映画は出演者たちによる独白インタビューと映画作成裏話で本人からの収録はない。 ミニシアターにて初日に行ったら満員御礼。 流石に人気のある…

あしたの少女

韓国の会社組織で働くのは熾烈だ。 何年か前、大韓航空の創業者一族の一人であるナッツ姫(事件以降からそう呼ばれるようになった人)機内搭乗中、客室乗務員にパワハラを行うだけでなく航空機をゲートに引き返させるという事件。 まるで韓ドラに出てくる財…

ミッションインポッシブル デッド・レコニング

町の片隅にある場末の映画館でミッションインポッシブルの最新作を観た。 映画館は古く、シートも昔風のデザイン、館内の作りも非常口のライトも昔のデザインでそれでも封切り映画を見るに十分な広さと設備だった。 月曜の日中にもかかわらず、人が集まって…

痛快な芸術家

バンクシーという画家のドキュメンタリー映画を観た。私がバンクシーを知ったのは確か世界一眺めの悪いホテル(パレスチナ・ベツレヘム)を作って話題になったころ。それまでは断片的に落書きアーティストでそんな人いたな~ぐらいの印象であった。 この映画…

ターを観て思い出したこと

TARという作品を映画館へ観に行った。芸術的天才でもあり成功もして権威を持つひとは狂気の沙汰である。その自分の持つ狂気をコントロールできなければ奈落へ落ちてしまうのだということをケイト・ブランシェットがその狂気を演じた。狂気とは悪意でもあり,…

パリ、テキサス

このところ映画や小説や今までに観た作品読んだ小説を再読再鑑賞している。昨日観たのはパリ・テキサス。ヴィム・ベンダース監督のもう40年近く前の映画だ。最初観たときの印象はライ・クーダーのギターの弾き方とテキサスの乾いた風の清々しい虚無感が美し…

連合軍捕虜収容所にて

カンチャナブリというミャンマー国境に近い地区へバンコクから車で移動する。クワエ川という河からボートで上流のジャングルにある川沿いの宿に行くのが目的。カンチャナブリで一旦下車して観光と昼食を取る。 カンチャナブリは第2次世界大戦の遺構と慰霊の…

アンソニー・ホプキンズさんの映画

アンソニー・ホプキンズ主演の映画は好きなものが多い。何度も繰り返しみてしまうMYランキング、ナンバーンバー3はマジック。腹話術の人形がだんだん自立して、主人公の人格が分裂していくという様相がまるで落語のような職人的話術。シンプルな物語と登場人…

古式床しいイギリス

日の名残りというもう30年近く前の映画を観た。この映画は何度見ても味わうことのできる好きな映画。ジェームス・アイヴォリー監督は古式ゆかしいイギリスの情景や人物像を描くのに優れている。一度もイギリスに行ったことはないけれど彼の映画を見るとイギ…

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

デヴィット・ボウイのドキュメンタリー映画を観た。彼の映像とインタヴューを時系列につなぎ、パフォーマンス人生を追っていくことができた。ライブ映像、映画や舞台の映像など彼のようなビジュアルアーティストは数多くの映像記録に恵まれている。もう彼が…

新聞の味わい

電車で新聞を読む人はめっきり減った。そもそも新聞を購読している人も高齢者ばかりではなかろうか?この車両ではそんな絶滅種の人間は昭和のオヤジと化した私だけだ。もちろん座っているひとだけの空いた車両なので伸び伸びと新聞を広げて読む。昔はよく網…

クロワッサンとカフェオレの食べ方

80年代高校生ファッションの流行にリセ(フランスの女子高校生)というテーマがあった。フアッション雑誌アンアンの妹バージョン、オリーブ(20年前に休刊)というのがあって、フレンチの高校生の着こなしやそのライフスタイルも紹介しており、憧れたり真似…

自分を取り戻す

遅めの昼ご飯を食べながら、ギルバート・ブレイプを見る。ジョニー・ディツプが20代の頃だけれど印象はさほど変わらない。レオナルド・ディカプリオは子役と言っていい年齢だったので相当古い映画なのだなと気づいた。主人公のギルバードは今でいうところの…

異次元を駆け巡る主婦

過去の人生の分岐点で違う方を選んだ場合の自分はどのような能力を発揮するのだろう。エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを観た。主人公の女性は中国系移民で、コインランドリーを家族経営している。経営やら家事やら親の世話やら子供の心…

悪の仙人、ルトガー・ハウアー

何気なくTVの電源を入れたらヒッチャーという昔の映画が放映されていた。この映画は好きな映画。映画作品のキャスティングが役のイメージ枠にはまって俳優自身の存在が物語のイマジネーションを掻き立てるような配役。ルトガー・ハウアーは想像を絶するスト…