片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

物語を見つける旅⑪

ソウル市内の端にデジタルメディアシティ(DMC)という570,000㎡もの再開発地域が完成して10年になる。

韓国の再開発は広範囲かつ急激すぎて、ついこの前の空間がまるで別世界のように変わってしまう。

デジタルメディアシティ駅は大きな駅だが、何故か一つ先の水色という駅で降りたほうが、DMCの中心部に近い。

水色という駅の駅前は何の変哲もない郊外のまだ開発などされていない側の駅でその駅出口の反対側に目が目覚めるような近代建築のDMCに出る。

水色駅の反対側へ出る為の長い長い地下道、その昔下水道であったというところを延々と歩く。

殺風景な地下道にはDMCができる前の水色地域の古ぼけた写真が雑に展示されていた。

すぐ傍を流れる漢江の岸はこの開発が始まる前はゴミの最終処分場であったようだ。



ここに来たのは韓国映画資料院にある韓国映画博物館に行くためだ。

博物館に入場するとロボットが展示物まで一緒に動いて説明と備考資料の映像を見せてくれる。

2~30分ほどで完結してしまう程度の博物館だが、帰りがけには学生さんで満員になった。

この資料院の書庫には大量の韓国映画を保存しており、映画館と個別ブースを利用できるようになっており、韓国映画を学ぶには最良の場所。

 



韓国語の聞き取りができればここで昔の映像を存分に楽しめるのだが、それが残念。ピウプより。