今までずっと行きたくもあり、行きたくもないと、いつも迷っていた西大門刑務所歴史館へ行くことにした。
日本の占領時に日本政府により作られた監獄で、植民地支配の間は抗日独立運動家が投獄されていた。
1945年解放後も民主化運動家の犠牲者の時代が続いていた。
韓国近代史の映画やドラマの中でも取り調べのおぞましい拷問がよく出てくる。
砂時計という1980年代の民主化運動を背景にしたドラマを見たときに運動の中心世代の学生たちが逮捕され過酷残酷な取り調べをされる。主人公が最終回に死刑を受ける場面が衝撃的だったが、この刑務所内の片隅に刑場が残っておりあの場面をありありと思い出した。
気楽に見れるドラマ、というより時代に翻弄されて苦難と苦悩と苦痛の中で懸命に生きていく人たちの物語。
それでも韓国では60%代という超高視聴率を叩き出したというドラマだったらしい。
韓国ドラマでは臨場感を持って韓国と日本の関係、そして韓国の近代化について学んだように思う。
韓国の人達の艱難辛苦をドラマや映画で知る。
この古い古い刑務所も保存とメンテナンス、そして広い敷地をよく維持できるものだと感心する。
日本も巣鴨プリズンとか壊さずに歴史館にする考えは捨てられたのだろうか?ピウプより。