片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

アイデンティティ

私の親世代は兄弟姉妹が多く子供の頃はお盆に年末年始と賑やかに集まっていたものだ。

叔父さん叔母さん、大叔母さん、大叔父さん、お祖父さん、お祖母さん、その他遠いけれど仲の良い親戚が一同に集まり、子供たちはお年玉やお小遣いが一機に貯まった。

母の田舎の家は大きく、3世代暮らせる規模の家であったけれど、今は世代交代で縁が遠のいてしまった。

私達の世代では兄弟は少なく両親も無くなってしまえば定期的に集まるほどの機会も必要性も薄れていまではもう親戚づきあいというのはほとんど皆無になっている。

この数年で両親も近しい親戚も次々鬼籍に入り、一族の先輩たちのなかで今もお付き合いのあるのは一人だけになった。

こうやって時がたてば誰もが自分の生きた時代が記憶の中だけになっていくのだろう。

今日に馴染む間もなく日めくりのように時間が過ぎて、過去から未来へ超特急で変化していく。

生き方に見本はなく、自分で未来的実験的に生きてゆくことが進化だと思う。ピウプより。