片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

早く人間になりたい

自分が生まれてきた日の記憶だけでなく、もっと昔の生まれる前のお母さんのお腹に居たころの記憶を持っているという人さえいるらしい。

私は生まれてくるとき苦しかっただろうか?それとも楽勝だったのだろうか?

どんな感じだったのかその時の自分に聞いてみたいような気もする。

それともそんな感想を持てるような脳細胞もなく、ただ植物の種のように生まれてきたような気もする。

私の一番古い記憶は多分2~3歳頃だったある日。

自分一人で車輪のついた玩具のワゴンを押していた場面。

少し知恵がついてワゴンを動かすことを学んだころだろう。

ただただ興味の赴くまま今現在にだけに生きていたあの頃はまだ動物だったのだろう。

人間になったのは何時だろうか、区切れ目なくいつの間にか人間になっていた。

妖怪人間ベム・ベラ・ベロというアニメがあって主題歌の最後の決め文句は早く人間になりたい、というセリフだった。

 

 

いつか自分が自分を忘れて、私を知った人も私を忘れ、すべてが無くなる。ピウプより。