片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

収集癖

収集癖という言葉はネガティブなに聞こえるけれどコレクターといえば何か成し遂げている感じがする。誰しも何かを集めることに夢中になる時期や、もしくはずっと夢中に集め続ける。子供のころは駄菓子屋で買ったちいさな折り紙を集めていた。千代紙のような高級品でなく安っぽいロール紙にいろいろなイラストをプリントした物。折り紙として使うのではなく友達と交換して沢山の種類を集めることが目的。あの印刷のインクの匂いの刷りたての臨場感が好きだった。匂いといえば、小さな粘土細工のような消しゴムも集めた記憶がある。私は形よりも消しゴムの匂いが好きだ。あの消しゴムは実用性はほとんどなく見るか嗅ぐだけのものだったし。ハイクラウンというタバコの箱のようなチョコレートがあってその箱の中に小さなカードが入っていた。美しい妖精のイラストだった。それを目当てにずいぶんチョコレートを食べたものだ。まだ持っていないカードが出てくるとテンションが上がった。どのくらいあのカードを集めただろうか?あれはいつどこへ消えてしまったのだろう。もう1枚も手元にはない。

一時的に熱を帯びて集めるものの、冷めやすいのも人間だ。集め続けて最後出口が分からなくなってしまうのも。ピウプより。