香港出身の方の薬膳教室に参加した。
薬膳スープといっても特別な料理ではなく香港のご実家では薬膳スープが日常的にあり、いつもおばあさんにスープを作ってもらっていたという。
取り立てて難しいこと、手間のかかることは全くなく、すべての材料を水で煮込めばよいだけで、切ったり剥いたりする作業もなく、なんと調味料も一切使わない。
一体どんなスープなのか、スープというより漢方薬を煎じているような料理だ。
材料はクコの実、竜眼のドライフルーツ、ナツメ、豚肉、これをコトコト40分煮るだけで塩醤油など味付け一切なし。
不味くはないけれど、体に良い味、漢方薬と思って頂けば美味しい。
味はドライフルーツから出てくる自然の甘味のみ。
以前韓国で漢方を処方してもらったエキスを薄めて豚肉を入れたような味。
そういえば、先日池袋で食べた香港の釜めし屋で注文したスープもこんな味だったのを思い出す。
香港の人にはお袋の味、家庭料理なのだろう。
このスープは補血気養正の目的も含まれているという。
ほかにもいろいろな具材を紹介してくれたけれど、漢方薬レベルの具材なので市場のない日本では気軽に手に入れるものではなさそう。ピウプより。