片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

無事是貴人

月に一度の坐禅会に出た。坐禅に行き始めて3年目。和尚さんには恥ずかしくて言えないが最初の頃より自分のやり方をほんの少し見つけられてきたように感じる。今日は眠くてウトウトしながらグラグラするということもなく、無事に3炷(3ちゅう)を終わらせた。今月のお寺の掛け軸は無事是貴人という言葉で、無事であること(それだけで)が立派なことだ、ということらしい。

和尚さんは坐禅に対する心構えとして、繰り返し仰るのは、何も考えないことを考える、調身・調息・調心、体を整え、呼吸を整え、心を整えること。坐禅は簡単に取り組めることだが、何もしない、考えないことの難しさ、次次と湧き上がる雑念を止める工夫が必要だ。

自分の心のおしゃべりが始まってきたら、何も考えないことを考える、という言葉で封じ込めたり、呼吸の数を数えることで集中したり、私の坐禅は二つの状態を行ったり戻ったり。今日の坐禅で一瞬でも頭と心に空間を作ることができただろうか?

呼吸だけに意識を向けるのは退屈なことだ。静けさの中でその退屈なことに集中する難しさ。ピウプより。