タージマハルを見学した後、ムガール帝国といわれたイスラムの権力者が建てた要塞のような宮殿のアーグラー城へ行った。
タージマハルは皇帝の最愛のお后さんのお墓で建設のために膨大な月日とコストを掛けたと聞く。
その後その皇帝は息子に地位を追われて幽閉された後そのお城からタージマハルを見ながら一生を終えた。
たしかにタージマハルの全貌が見えるところにお城は建っていて今もその景色を遮るものは何もない。
お城の中にイスラムらしく女性専用の部屋があり、靴を脱いで素足で入ると大理石がヒンヤリとして熱を取ってくれる。
吹き抜けで風も通りやすく大理石の床と壁がしっとりとした優しい冷気を作り出している。
壁にはクッキーの型のように規則正しく蝋燭を立てる窪みが施されている。
ここに蝋燭をともした夜は大理石に相乗して幻想的な影ができそうだ。
ここでお昼寝をしたり、瞑想をしたらどんなに気持ちがよいだろう。
一夫多妻制なのでお后さまのお部屋が沢山あってお城の内部は女性的な気配がある。
お城の外側は軍事要塞がなされて完璧に男性的であるのに。
タージマハルが見える
建物の美しさ巨大さに圧倒されるだけでなく歴史の遍歴を感じられる空間。ピウプより。