朝5時に起きて、今年初めての坐禅会に向かう。
まだ空は暗くて北風が冷たい道を早足に歩いてお寺へ向かう。
お寺に近くなってくると吸い込まれるように人が集まってくる。
誰も喋らず挨拶もせず黙々と一人、一人並べられた坐蒲に着座していく。
薄暗い堂内は埃一つなく清められて快く坐禅ができるように清められているのがありがたい。
静かに一炷目が始まって気付くと終わる。
終えた後経行(きんひん)と言われる歩行をする。
半歩ずつ少しづつ進んでしばらく歩く。
そして休息時間が10分ある。掛け軸を見たり本堂のご本尊様を見たり中庭を眺めたり。
そして二炷目が始まり気づくと終わっている。
同じように経行を行い、10分休息をとる。
そして三炷目が始まり気づくとまた終わっている。
般若心経を読経が終わった後、ご住職に掛け軸の由緒などご説明を頂く。
お寺を出るころには日も登って明るくなっていて、外の空気を大きく吸い込む。
気持ちの空間が広がり伸び伸びとして清々しい一日の始まりを味わう。
坐禅中は時が止まったようになる。ただ息をしているだけの自分。ピウプより。