片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

夏越大祓

半年に一回の大祓いを地元の神社にお願いをして、神社までお札を頂きにいった。

久しぶりに通る神社までの散歩道はだいぶ景色が変わって、住宅街の古いアパートや寮のように広い敷地の建物が壊されて更地になっていた。

建物がなくなると空が広く、前にどんな建物が建っていたのか思い出すことができなかい。

途中雨が降ってきたけれどポツリポツリと降る雨の中、散歩するのは好きだ。

雨に濡れたアジサイの花はそろそろ見納めだろう。住宅の塀や玄関にここあそこ、公園の中にもアジサイはまだ咲き乱れている。

歩道も公園も人影がなく、静かに新緑の中を歩いていく。

数年前この道を何度なく歩いていた時、何を考えていただろう。

悩んでいた事も、考えていた事も気づいてみたら全て過ぎ去ってしまった。

考え事も悩みも順繰りに変わり、季節が変わって景色が変わっていくように、無常だ。

半化粧という草花を公園の中に見つける。

突然変異のような中途半端に真っ白い葉っぱは目を引く。

この植物の花は地味すぎるので葉っぱを目立たせて受粉のために昆虫たちを誘う作戦らしい。

植物も工夫をしながら進化したのだ。

 

 

半分化粧を施したから半化粧。半化粧も何かを考えているのかしら。ピウプより。