今日は、おばあちゃんが繭から糸を撚って、織機で織った結城紬の反物で作ったワンピースを着て電車に乗ってヨガスタジオへ出かけた。お祖母ちゃんが亡くなったのはもう50年近く前だけれど、まだ私も耳にはお祖母ちゃんの声やお祖母ちゃんの匂いの記憶がしっかり残っている。人生のほとんどを着物で過ごして、着物を大切にしてきたお祖母ちゃん。まさか私がこの紬時ワンピースにしてしまい、ヨガなんぞのレッスンに行くとはお祖母ちゃんも思わなかったろうな、、想像する。そんな高価な着物にハサミをいれてワンピースなどにしてしまうことは彼女にとってはあり得ない暴挙かもしれない。それでも私は太陽の下、できる限りこのワンピースを着てお出かけしたかった。着物の好きな人に出会うと、もしかして結城？なんて声をかけてきて、嬉しくなる。じつはお祖母ちゃんが糸を撚って織機で織って作った反物なのです、というとしばし関心のご様子。箪笥に眠ったままではこの紬のことも、お祖母ちゃんのことも、母のことも忘れさられてしまいそうで、毎日使えるものに形を変えることにした。こうやってお祖母ちゃんやその着物を大切にしていた母と一緒にお出かけしているような気分になり、心が和み一人ほほえむ
沢山の思い出の詰まった新調の服を着るフイット感は唯一無二。ピウプより。
