片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

海外旅行の効能

旅の最終日は寂しいような、ホッとしたような、しばらく忘れていた日常生活が懐かしいような、そんな気持ちがマーブル状態になりながら、荷物をまとめる。荷物をまとめながらも、次に来たときにはこうしよう、ああしようなどアイデアも浮かんでくる。エアポートに向かう車の中から見える景色を今度何時見るのだろうと、名残惜しくなってくる。

いつも飛行機に搭乗するまでの手続きが、あの世に向かうときも似たような流れなのではないかと想像してしまう。ここにまた戻ってこれるのかそれともこれが最後なのか、持っていけないものは置いていき、通貨が使えるのもギリギリゲートまで。そしてこの国を出ていく審査手続きをして飛行機の搭乗する。そして今までとは別の世界が待っているのだ。

旅は疲れる。それでも知らない環境に囲まれ、教育や文化の違う人種の出会いや、ささやかな会話でさえも自分を変化させ、新しい発想のヒントを得ることができる。旅のエネルギーの源は好奇心、食い意地、見えないものの宝探し。

日本に帰ってくるとしばらくは、異邦人の視点で見ることができるようになるのも面白い。ピウプより。