片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

エナジーフリーの宿

ジャングルといっても鬱蒼とした影の深いジャングルではなく、日差しがまんべんなく入ってくるような低木の明るいジャングルの中の川沿いに船着き場がいくつかある。クワエ川は流れが速そうに見えるけれど激流になるほどの障害物もなく平たい流れの川だ。ボートに15分ほど乗ってエナジーフリーの宿が見えてくる。ここまでバンコクから5時間ぐらいかかったろうか?川沿いに筏がいくつも連なりあって川の上に宿がプカプカ浮かんでいる。

宿泊客はヨーロッパ系のお客さんがほとんどのようだ。ドイツ語がよく聞こえてくる。そしてたまにフランス語。家族連れが多く小学生ぐらいから中学生ぐらいのお子さんたち。ライフジャケットを付けた人達が、川遊びで宿の上流から下流の宿の終わりまで流れていく。トイレ・シャワーの汚水が川に直流なので私はどうしてもあの川流れは遊ぶ気になれなかった。

何もすることがなく、何も考えることもなく、ただただこの川の上で川のせせらぎ川の音に耳を傾ける。この環境に囲まれて、過剰だった日常の些細な悩みやスケジュールから隔絶される。そもそも、やらなくても良いことをやり過ぎていたのだろう。そんな瞑想ステイになりそうだ。

繋がらないことのほうが多いフリーWi-Fiは、繋がってもダイニングルームのエリアのみ。日も落ちて真っ暗になり、星しか見えない。ごはんが終われば河のせせらぎを聞きながら寝てしまう。ピウプより。