片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

エナジーフリーの宿で働く人たち

川べりに浮いた筏の宿の吹き抜け廊下にハンモックがいくつもぶら下がっている。夕食までの時間をハンモックに揺られながら川の流れる音を聞き続ける。筏の部屋が並列に50部屋ぐらい数珠繋ぎになっている。廊下のテーブルにあるオイルランプを一つ一つ丁寧に灯して回るオジサンが通り過ぎて行った。夕食をとりにダイニングルームに行く。屋根のない川サイドの席から埋まっていく。派手なごちそうではないけれど、温かい5品とタイ米を持ってきてくれた。キッチンにはおばちゃんシェフが大勢居たのでおふくろの味、安心できるタイ料理。配膳をしてくれるのはミャンマーの人だろうか?白っぽい泥のようなファンデーションを頬に塗っている。そして絣の巻スカートを身に着けて、華奢で大人しく美しいお嬢さんたち。男性従業員は同じような絣の巻スカートだけれど着こなしが独特。足を広げてしゃがむとスカートの真ん中が蛇腹のように広がる着付けだ。タイ人ではなさそう。とにかく従業員の皆さんは無言で、お喋りをしているところを見ない。業務連絡も一言二言。黙々と働く姿がエナジーフリーだ。

お宿の廊下

聞いてみるとモン族の人らしい。そういえば川岸の小さな小屋にタイムカードを打刻する場所があり、岸の入り口にモンビレッジ・ゲートとあった。モン村の人が働きにきているのだ。お宿はちゃんと労務管理されてブラック企業でないので安心した。ピウプより。