片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

アンソニー・ホプキンズさんの映画

アンソニー・ホプキンズ主演の映画は好きなものが多い。何度も繰り返しみてしまうMYランキング、ナンバーンバー3はマジック。腹話術の人形がだんだん自立して、主人公の人格が分裂していくという様相がまるで落語のような職人的話術。シンプルな物語と登場人物なので、ほどんどアンソニーの一人芝居に近い設定。ミステリータッチのストーリー展開がグイグイ引き付ける。

ナンバー2は何と言っても羊たちの沈黙ハンニバル博士のキャラクターはあの映画で絶大なる圧倒的インパクト。主人公のヒロイン役のジュディ・フォスターが受け身に徹した演技が引き立てている。

ナンバー1は日の名残りのスティーブンス。抑えた演技の中、細部のきめ細やかさな動き、目元がピクッたり、すべての動きを止めて考え込む間の長さとか、驚異的な身体反応演技。

彼の超絶至極的な特色は、謎ような人物の内面を身体表現できる感性の鋭さだろうか?現実ではお近づきになりたくないような人物を目の離せない悪魔的魅力のある人間にしてしまう。矛盾した難しい役であればあるほど輝く演技をする俳優。

何回目かの日の名残りを見ていくつも新しい発見ができた。好きな映画にはいろいろな隠し味があるのでまた見出したい。ピウプより。