今日は異常な暑さで、部屋から出るのが怖かったけれどインド先輩に勧められた、マイスール発のチャーリーというインド映画を観に行くことにした。
マイスールから戻ってきたばかりなので、あの空気感をまだまとっているうちに観ておきたかった。
マイスールを連想させるアイテムやシーンがたくさん出てきて懐かしくなってしまう。
野良犬の多い道や、マイスールの緑豊かだけれど壊れかけたような古い家ばかりの住宅地、首を横にフリフリするチャーミングな相槌の仕方。
主人公は毎朝、朝ご飯にイドリィというお米で作った蒸しパンを、トタン屋根小屋のお店のおばあさんから買う。
私も毎朝イドリィを美味しくチャッツネソースで食べていたので。
それを知っていて観るのと、知らずして観るのでは愛着と憧憬の深さが違ってくる。
長く長く長すぎる映画はインドの感性に溢れている。
タイパとかコスパとか全くそんなものは度返しで、近代の合理性とは全く正反対の考え方の映画なのだから。
ヨガ的な時空を超えたお伽話と、物事は成るように成るさというインド映画。
南から北へ旅をするシーンもあるのでインドの広大さも感じられる。
ピウプより。