インドにて街中や外を出歩く女性は男性と比較すると圧倒的に少なく感じる。
男性優位の封建的な社会であること、カースト制の区分などの決まり事も複雑に絡みあっているのだろうと想像する。
事情はそれだけではなく、料理に大変時間がかかるので家にいて料理をする家事の比重は大きいのではなかろうか?
先日の南インド、マイスールの旅行でお料理教室に参加した。
カーストの最上部、バラモンの人達のお食事はベジタリアンなのだが、そもそもヒンドゥー教徒は牛は神様だし豚も食べないし、肉といえばチキンだけ。
とにかく南インドの料理は手が込んでいることが分かった。
バラエティーに富んだお米料理や豆料理は発酵させたり、蒸したり、野菜も細かく刻んだり、スパイスの種類やハーブの種類の量は覚えきれない。
まずはスパイスの香りを高温の油で引き立てる、テンパリングというこの作業は重要だ。
一品ずつ各々の料理のスパイスをテンパリングしていくのでとにかく根気と時間がかかる。
女性は料理を作るため一日中キッチンで何かしらの作業していなければ食事を完成させることはできなさそうだ。
お米の種類も豊富。押米という潰したお米は水でふやかして調理する。お豆の種類も豊富で料理に必須なタンパク源。ピウプより。