10月になると高校の文化祭のことをふと思い出す。
演劇部の部活はこの日を目指して、文化祭が年間の目標となっていた。
台本から舞台道具、衣装を作ったりするのに時間を費やした。
もし、あなたが仲間に誘い入れてくれなかったら、引っ込み思案な私は入部出来なかっただろう。
ここで学んだのは、予算や時間という枠のを振り当てて、プロジェクトチームを作っていくこと、スケジュールを立てて計画すること、練習をすること。
どこで練習をするか、もちろん放課後の学校内でもするのだけれど時間がどうしても足らず、いつもあなたのお家に押しかけて、夕飯までご馳走になり、徹夜の練習をした。
夢中になって過ごすと時間のたつのが早い。
20代ぐらいまでは感受性の真っ白なキャンバスに様々な色彩を乗せることができる。
そんな時に自分のやってみたいことを思い切り実行できたのは恵まれた出会いと環境があったからだ。
10月になるとあの頃のワクワク・ソワソワの毎日が蘇ってくる。
私に不思議な色彩を与えて見せてくれた、あの時の先輩や友達に今も感謝している。特にあなたに。ピウプより。