片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

おごられ上手

若い頃、いろんな大人の人達に奢ってもらった。子供なりにご馳走になればどうお礼をしたらよいのか気の利いたお礼の言葉も出てこず、モジモジとありきたりに、ご馳走様でした、と言うのが精いっぱいで面白みのない子供だったと思う。もっと子供らしく元気よく美味しかったと単純に大喜びを表現すれば良かった。恥ずかしがり屋の引っ込み思案で愛嬌のない子供は奢り甲斐のない子供だったろう。

今は大人になって若い人に奢る立場になった。モリモリ食べて、ビックリするぐらい平らげてしまう食欲の若者や子供に奢るのが嬉しい。あれこれ食べられないものがあったり遠慮して残してしまうような人は奢り甲斐がない。食べられない人が悪い訳ではなく奢られっぷりが試されると言う訳だ。奢られっぷりの良い若者はいろんな先輩に奢られる。これは図々しく奢ってくれ、とねだるのも含めて奢られ上手ということだろう。

奢られ上手な人は奢る人にとっては冥利につきる。それだけで恩返し済みと言えよう。

食いしん坊なのはだいたい喜ばれる。遠慮し過ぎるのは悪徳。ピウプより。