片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

子供たちの危機管理意識

羽毛のお布団に入って眠る。食べ物もある、平穏で平和だ。それでも人間のDNAにいつも危険を感じようとするシステムがあるという。原始の時代から不安な心警戒心はいつも発動しているようだ。私は心配性な質である。危ない人物を察知する能力は子供の頃から敏感であった。変質者の出やすいところ、電車で痴漢の好きなロケーションなどに勘が働くというような。

小学生の頃、変な歩き方、妙な出で立ちで違和感を感じるオッサンなどはすぐにマークした。いつも逃げられるシュミレーションを考えながら下校していた。遠くから歩いてくる変質者とマークする、オッサンが近づいてくると露出狂であったり、私を狙って何か企んでいる様子であったりする。驚いたり目を合わせたりしては刺激してしまうのでこちらも予想外の方向へ向かい、あれ、田中さーん、と知り合いを見つけたふりをするなど,いろいろオプションを考えておく。自分でも本当によく変質者を見つけられてしまうものだと思っていた。

高校生の頃は電車通学中痴漢被害に幾度なくあった。どこからともなく手が忍び寄ってくる。しばらくはじっとしているが、ここぞというとき静かな静かな満員電車で大声でやめてくださいと叫ぶと、一気に引っ込む。そして心ある人が安全スペースを作ってくれる。無言で。。。静かなまま。。。

私はおとなしく引っ込み思案であったが、その分過剰に危機管理意識が高い子供であったのかもしれない。子供たちに言いたい、身の回りに起こりそうな嫌なことにたいしてどう対処するかシュミレーションしておくこと。怪しい人間をターミネーターのようにマークしておくこと。

子供たちのみんなには、おかしいな、あぶないなと思う自分の気持ちを信じてほしい。ピウプより。