片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

夕方のおつかい

日が落ちるのが早くなった。16時ごろになると急ぐ理由もないのに気が急く。17時スーパーにて買い物をする。やや混みはじめているのでカートで買い物をするも商品棚や冷蔵棚の前で思案しながら立ち止まるのが憚られる。そんなことで商品をさっさと取ってレジへ進む。この時間帯は今晩は何にしよううかな、などと悠長な買い物はできないので、普段は閉店2時間前ぐらいにのんびりと買い物に行くようにしている。

昔子供の頃、駅前にある古い建物の地下が吹き抜けの広い市場スペースになっていた。個人商店が各小間を借りて、豆腐屋、乾物屋、肉屋、八百屋,魚屋などを開いていた。夕方母と共に買い物籠をぶら下げてあの地下へ行ったものだ。かつを節を削って売るお店はかつをの匂いをぷんぷんさせている。買ったことはなかったが輸入菓子のお店があって馴染みのないパッケージデザインのアメリカやヨーロッパのお菓子が並べてあるのを興味深く見ていた。お茶屋さんではおばあさん3姉妹がお店に立っていた。日本がスーパーもまだまだよろずやレベルで、主婦は商店街であちらに寄りこちらに寄りで買い物をしていたころの話。

夕方せわしなく買い物に行くとあの頃、地下の市場で母と買い物をしていた事を思い出す。

アジア圏の市場が好きだ。あの匂いや活気、混沌とした雰囲気が。そんな感じが日本にも昔あったのだ。ピウプより。