片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

ホラーではない怖いマンションとは。

私の住むマンションは古い。そろそろ50年ぐらいたつのではないか?住んでいるひとも新築時から住み続けているという80代の方が過半数で、あとは相続で住んでいる人か相続して賃貸住宅として貸している人か中古を購入した人。

表面上は壁面塗装や防水工事などでまるで新築マンションのようだし、一戸一戸の部屋もリノベーションしてしまえば何も問題のない新品の建物に思えてしまう。しかし50年近くも過ぎると目に見えない共有部、ライフラインの工事が既存の設備ではついてゆけず、どうやって修繕をしていくのか、補修工事をしていくのか一筋縄でいかない。目に見えない分、調査や、問題に対応できる業者の選定、大きな費用の問題、各部屋の所有者の合意形成、などなど、問題の解決の複雑さと多さは古いマンションならではのこと。

全く人間と同様、マンションも老いていくのだ。ヨーロッパ、アメリカなど100年以上の古い建物を維持しているがあれは相当なコストをかけているのだと思う。安普請で一度立ててしまえば後々のメンテスが大変になる。むしろ先の100年を見越してメンテしながら丁寧に使い続けるマンションを建てるのが後々のコスト削減ではないだろうか。

今を時めくタワーマンションが怖い。壊すにしても、修繕をするにしても、足場をどう確保するのか、新しい工法を建築会社が実績をつくっていかなければならないし、想定できぬ問題が起きたときどう対処するのかは、起きたときにしか考えるしかないだろう。

 

水上マンション

怖いけど、どうせそのころはこの世にいないよ、というのが大半の人たちのマンションなので、楽天的というべきか、他人事というべきか。。。ピウプより。