片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

インド旅の終わりに

旅の終わりはいつも寂しいようなホッとしたような心持で空港のゲートで待機する。

何かお土産で買い忘れたものはないか、ゲートギリギリまで何か買い物がしたくなるような、それともボーディングまでの暇つぶしの買い物なのか。

だれかに持ち帰るお土産はできるだけ消耗してしまうようなお菓子や化粧品などが良いと思っている。

日本で買える物もたくさんあるし、旅行者の独善的なチョイスのお土産になってしまいがちなので。

ふと人生の終わりも帰りの飛行機のボーディングのような感じではないかと感傷的になる。

キャッシュを使えるのも飛行機に乗る前まで。

冥途の土産みたいなもので、経験したこと全てが自分のお土産。

明日も明後日もガンジス川では朝の沐浴が行われ、夕方はプージャの盛大なお祈りを繰り返しているのだろう。

来年も再来年もタージマハルには大勢の観光客が押し寄せて写真を撮りまくるのだろう。

5年後のチャイのお店は変わりなく忙しいのだろう。

日本に着いたら随分前の自分のいつもの生活ルーティーンがまた始まる。



日本に戻ったら喉がガラガラになってデリーの大気汚染の恐ろしさを感じた。