人それぞれのワクワクするお買い物があると思う。
必ずしも誰でもが共感を持てるようなワクワクではなくて、たまに共感を持ってくれるひともいるかどうか、ぐらいのワクワク。
私の場合は物心つく頃からずっと画材屋さんに行くとワクワクしてしまう。
今すぐ必要なものは無くても見ているだけで楽しくて何かを創作意欲がグングン湧いてくる。
NYでパール・ペイントという格安の画材屋さんがチャイナタウンにあった。
ここに行って特にルンルン気分になってしまうのは紙売り場。
多種多様な素材、世界から取り寄せた目新しい紙、デザインの面白いパラフィン紙、膨大な量の多目的に応じた紙のサンプルが吊るしてある。
それを一つ一つ観るだけでまるでコンテンポラリー・アートのインスタレーションのよう。
紙の独特の匂い、手触りの厚さ固さ柔らかさ滑らかさ繊維の美しさに圧倒される。
紙の値段は高くてもお財布にあるお金で買える価格なので使う用事もないものをついつい買い込んでしまう。
今は昔パール・ペイントももう記憶の中だけの存在になってしまったようだ。
画材屋さんは決しておしゃれなショップの内装ではなく、倉庫のようなホームセンター風の商品設置。最近はおしゃれな文具屋さんをよく見かける。ピウプより。