片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

小学生の皆様へ、元小学生の皆様へ

小学生の皆さんがオバチャンのブログを読むなんて物好きな(変わったことを好むこと)人はなかなかいないとは思うけれど、もしいたらな~なんて妄想(そうなってほしいな~という想像)をして書いてみました。

昨日わたしは山手線に乗るために新宿のプラットホームを歩いていました。

白い杖を持ったスーツを着た男の人が電車が来るのを待っていました。

多分目の見えないひとで、どのくらいの視力があるのかわからないけれど、心配性でおせっかい焼きなオバチャンは、念のために同じ列に並ぶことにしました。

プラットホームはところどころ工事進行中の場所だったり、人がスマホに夢中になりながらズンズン歩いてきたり、そのうえ狭いホームの上にあるボコボコした点字ブロックの上を頼りに歩くなんて、サーカス団の人が玉乗りしながらホームから電車に乗り込むぐらいの難しさと危険度だと思います。

その男の人はささっと電車に乗り込み、つり革にも捕まらず白い杖を握りしめながら、ビジネスバックを胸にギュッと抱えてまっすぐと立っていました。

私がうれしく心強かったのは周りの人たちが黙ってその人を見守っているように感じられたことです。

大人でも子供でも中途半端なだけのおせっかいなど迷惑だし、一人でできるというプライドというものを持っています。

でももし私が目が十分に見えなくてあの狭いプラットホームを杖とボコボコの点字ブロックの上を歩くとしたら、冗談なしに平均台を目をつぶって歩くぐらいの勇気が必要です。

その人がもし私だったら。

その人がもし私だったら、危ないときのおせっかいは是非遠慮なくしてほしい、そうでないときは存在に気づいて静かに見守っていてほしいと思います。

そんなことができる、かっこいい小学生がいたら人類の推しです。

 

普通のひとでもプラットホームは危険な場所です。ゆったりとしたスペースがなさすぎます。ピウプより。