片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

フォーン・ブース2

ニューヨークで暮らし始めた30年前はインターネットどころかパーソナルコンピューターもなく、携帯電話もビジネスマンが持つようなごっついショルダーバック型。初めて住んだアパートは半地下の安い部屋を見つけて電話も引けなかった。電話はもっぱら公衆電話なので日本への国際電話の際は銀行で25セント硬貨ロールを何本も大量に両替してもらっていた。25セント1枚で日本への通話はほんの5秒もあっただろうか。。。その25セントをマシンガン並みに落として会話できるのはほんの数分。今考えてみればえらく原始的で涙ぐましく滑稽な通信手段であった。それだけ今より世界は遠いところにあった時代を経験した。年を重ねてわかったことは、年齢や時代に応じた体験や経験があり、その時でないと感じとる事の出来ない感性があり、今なら決してそのような判断をしないだろう。あの時の私の思考回路は現在の私のとは違うけれど、あの時の自分の心理状況はよく理解できる。あと十年後の私は今日の私にどんなアドバイスを贈るだろうか?



今行っていることが未来に、将来につながるようにイメージしながら毎日を過ごしたい。ピウプより。