片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

石和温泉にて

この一年、嬉しいなと思うのは気まぐれに何でも計画できること。

先週は月曜日に一泊で石和温泉に行ってきた。平日の月曜日など温泉地はよっぽど名の知れたところでも混雑はしない。ましてや新宿から2時間程度で行ける地味な石和温泉は寂しかったくらいだった。ビックリしたのは人が歩いていない。歩いているのは私たち二人だけで昼間なのに怖いくらいだった。歩道は広いが自転車さえ通らない。みんな車での移動のようだ。だからどんな店舗でも駐車場を構えてある。セブンイレブンの駐車場が店舗の敷地より広いのだ。駅前にイオンモールがあり、住宅街もあり、観光客向けな駅前の都市計画は中途半端な成り立ちだった。

そのくらいの距離で気軽に行けるところだったら箱根温泉地が有名だろう。箱根は駅前からして温泉地の観光地で経済圏が成り立ので、お土産やさんやら飲食店やらが凝縮している。観光客の期待値どうりの温泉地。

石和温泉知名度としては低いかもしれないが温泉旅館は数多く温泉もかけ流しで良質だ。温泉は鉄筋コンクリートのホテル旅館。温泉はこんな寒いには沁みる。露天風呂も冷たい外気とのコントラストで清々しくも芯から温まる。旅館の食事にはいつも通りその多さにお腹も心も苦しくなる。完食が厳しい量。お客は殆ど全員が年寄りでもあり明らかにこの量は過剰だ。おもてなしの気持ちは嬉しいがフードロスの観点からすればもっと品数も量も少な目で、シンプル&質素が気持ち良いのではないか?

このコロナ控えのなか旅館経営も大変であろうと思う。そんな中、従業員の方の真摯な態度に心を打たれた。地味な観光地でこそ、穴場であり、そして平日のお泊りサクッと訪れ易い。

新宿からたった2時間離れるだけで、地方色が出てくる。その感じがそのギャップが新鮮で面白い。山梨県に入ると武田信玄ほうとうを全面に押し出してくる。ピウプより。