片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

克服できない恐怖の洗脳

ジョージ・オーウェルの”1984"を1982年に読んだ。もし共産圏に住んでいたらこんなに強烈な監視社会になるのだろうか?未来はビックブラザーのような存在に独裁されてしまうのだろうか?拷問のような洗脳の矯正を繰り返されて、恐ろしくおぞましくリアリティのある小説だった。私が読み終わった時にはあと2年後の世界という設定のディストピア。1940年代に書かれたものなので、SF未来小説としてはもう未来が追い付いてしまい、古典ということになるのだろうけれど、まだずっと先の未来としても先送りするぐらい先鋭的内容だ。これからこんな世の中来るのだろうか、それとも知らない世界のどこかでこのような世界があるのだろうか。。。

多くのミュージシャンや作家、映画監督がこの小説に触発されて作品が生まれ続けている。そういえば、もう10年ぐらい前に村上春樹さんが”1Q84”という小説が出版されたけれど、まだ読んでいない。北朝鮮脱北者の書いた北朝鮮での恐ろしい洗脳と監視社会の生活を読んだ。”1985”の世界にそっくりであった。

恐怖心から洗脳についての興味がある。自分が知らず知らずのうちに洗脳されているのかもしれないことが一番怖いこと。ピウプより。