片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

藝大受験の漫画

友人のお勧めでブルーピリオドという漫画にはまってしまった。ひょんなことから藝大をめざし始めた高校生が藝大受験に打ち込んでゆくというお話。芸術系大学を目指していた人たちにはとても刺さるエピソードがよく描かれている。私もなにを隠そう40年も昔に藝大受験に打ち込んでいたのじゃ。。って相当古すぎるのだけれど、漫画を読んでいて、当時のやり方とそんなに変わらない今の美術教育のメソッドに驚いた。日本の素描で必ずモチーフとなるのは石膏像。海外に出て気づいたことだけれど石膏像をデッサンするのは日本人特有のようだ。実技試験もまだ一発勝負で変わらない。デジタルのポートフォリオ提出というわけにいかないようだ。藝大も明治時代よりお役所的なシステムの流れはなかなか変わらないようだ。

あの主人公の感性の瑞瑞しさ、絵に打ち込む懸命さひたむきさはすーごく共感できる。わたしのようなお年寄りでもその気持ちが。絵を描くことは自分の中に正解を信念を見つけなければ答えが出ない。なんだか絵が描きたくて宇津宇津してくる。スケッチブックかクロッキー帳をいつも持ちあるいて手を動かそうかな。

普通の大学受験の漫画とは違う面白い漫画だったな。美大を目指す感じがよーくわかるので、今現役の美大の受験生も読んでおくとためになるかもね。ピウプより。