片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

クリスマスまでに感動したい本

秋の夕暮れはさみしさが募る。悲しいことを思い出して悲観的になってしまったり、昔の思い出に浸ってしまったりそんな季節なのだろうか。もう11月に入って早くも年末モードの街。クリスマスツリーのディスプレイやイルミネーションが早々と飾られている。

こんなクリスマスにかけた年末にしっくりくる短編小説、トルーマン・カポーティのクリスマスの思い出。トルーマン・カポーティが書いた小説とは知らず、最初に知ったのは山岸涼子さんの漫画で彼女の絵のタッチと物語がとてもよく合っていた。この小説にはビジュアルのイメージを添えるととても引き立つ。のちに村上春樹さんの訳で出版された本も山本容子さんの版画が挿絵があった。カポーティー自身の身の上話でもあるようだ。カポーティは子供の頃家族の縁が薄く、預けられた親戚の家では肩身の狭い思いをしたようだが、親戚の家にもう一人いじましく居候する年の離れた女性との交流を面白可笑しくそしてしんみり寂しく書かれた小説。そしてその肩身の狭い居候コンビにとっての特別なクリスマスに感動してしまう。

またクリスマスがやってくる。久しぶりにあの小説を読んでみよう。

カポーティの伝記映画を観た。フィリップ・シーモアという俳優がそっくりに演じていてアカデミー主演男優賞を取った。 ピウプより。