家に遊びにおいでよ、と言われると嬉しくなってしまう。
多分人間として少しは信用をしてもらえた証拠なので。
高校1年生の秋ごろ、高校に入学してから初めてお友達に『家に遊びにおいでよ』と言われて学校の帰りにお邪魔した。
漫画の所蔵数が今まで見たこともないくらいあるお家、しかも漫画のカテゴリーは多種多様なのだった。
キャピキャピの三つ編み女子高生でガロ(そのころの前衛的な尖った漫画雑誌)など読むとは。。。ムムムおぬし、というお友達だった。
せっかく遊びに行っても私が漫画を読み始めてしまうとお友達も退屈してしまう。
なるべく漫画は読まないようにして、おしゃべりをするのだが、あのころはしゃべってもしゃべってもしゃべり足りないぐらいしゃべっていたのが不思議だ。
一体何をしゃべっていたのだろうか、、今は思い出せない。
お友達のお陰で様々な漫画のジャンルを知り、偏見と選り好みのない目で何でも読むようになった。
漫画のみならず、本が好きな人だったので友達によって表現の世界の窓が大きく開かれたと思う。
あの時はごめんね、と謝りたいのは遊びに行くととついつい漫画を読みふけってしまったこと。ピウプより。