片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

ふくろう オルッペミ

ふくろうという韓国映画を観た。

朝鮮王朝のドラマ内容は大体王宮内のパワーゲームと王位継承が主題なのだけれどそれをどのような切り口で見せるのかというのが見どころになる。

今回は目の見えない鍼灸師が主人公で腕を見込まれて宮廷医官を務めるところから始まる。

観客の見る映像は彼の心の中で感じる映像と、現実の映像が並走錯綜しており、その表現はとても面白い。

彼の心の映像が現実とギャップを帯びてきて彼が匂いや音で違和感を感じるシーンがこの映画で一番興味深く、印象に残るシーンだった。

目の見えない人は触覚嗅覚が鋭く、目に見えている事以上に真実を見ることができるのかもしれない。

ストーリー自体には特に斬新さはないのだけれど目の見えない人の映像というアイデアがよかった。

韓国ドラマと違ってアイドル系の俳優で集客するような映画でなく、見たこともないような俳優が出ているのも好感がもてた。

地味なエンターテインメント作品だったが印象に残るシーンに魅せられた。

 

主人公の秘密が早く明かされてしまうのが少し残念。ピウプより。