春先はお掃除するのによい季節だ。
手を付けていない、引き出しの奥の方や埃の溜まったクローゼットの片隅、押し入れの奥の方や食器棚の使っていない棚のスペース。
忘れていた何かがひょっこり見つかることもあるし、使わないで押し込んでいたモノが埃まみれで出てくる。
長く生きていれば物に囲まれすぎて必要以上にモノが自然と溜まって空間を埋めていく。
使う用も無くなってしょうがなく、忘れ去られた物は私が通り過ごしたその時間の事を思い起させる。
もうそんな過去の捕らわれることなく、モノにもサヨウナラをして空間を増やしていくのも春は丁度良いタイミング。
これは夏でも秋でも冬でもなく、春が一番よい季節。
きれいさっぱりスペースができたら埃をとって新しい空気を入れれば今後のお掃除もし易くなる。
新しい新鮮な空気が体に入って冬の間ジッとしていた気持ちの種から芽がゆっくり出てきそうだ。
一日にするお掃除は枠と時間を決めて順繰りに行っていくと無理がないし達成感が後から感じられる。ピウプより。