シルベスター・スタローンと言ったらロッキーとランボー。
その映画のキャラクターにはだいぶ食傷気味な感じでもう一度観ようと思えない作品なのだけれど、彼の映画の中で全く毛色の違う作品、コップ・ランドは何度も観たくなる作品だ。
彼はニュージャージーの保安官。その地域はNYの警官のベッドタウンになっており、街の住人がほとんど現役・退役NYPD(ニューヨーク市警察)の家族が住んでいる。
彼だけが訳あってNYPDに昇進することができない。
ニュージャージー州のハドソンリバーを挟んでNYマンハッタンが見るのが彼の渇望。
ロッキーもランボーも武骨な男だったけれど、この役は何かを諦めきってしまった、体だけはゴツイだけの骨なし無骨。
役者もロバート・デニーロー、ハーヴィー・カイテル、レイ・リオッタと、みな主役級が脇を固める。
スタローンらしくない冴えない役なのだけれど、とてもよく合った役であった。
スタローン出演の映画のなかで一番好きな映画。
役者というのは同じ定番の役ができてしまうとなかなか脱却できない。ピウプより。