片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

お絵描き少女

お絵描き上手な小学生だった私。休み時間、みんなが紙をもって集まってきた。人気漫画のまねをしてバレリーナの絵とかバレーボールの選手の絵とかを描くとすごく喜んでくれたのが嬉しくて描きまくったものだ。

幼稚園ぐらいのときはディズニーのバンビを上手に模写できるよう繰り返しバンビを描いたっけ。何度描いてもバンビの茶色い背中に白い四角い模様がうまく描けなくて、どう描いてもバンビが背中にトクホンを張ってるみたいになってしまうのが悔しくて悔しくて。バンビが私のデッサンのお初ということだろう。

お絵描きが好きな同級生の女の子がお絵描き教室を紹介してくれた。お上品な子女が通うそのお絵描き教室は楽しかった。新聞紙を敷いた大きなテーブルの上で先生のお題に沿った絵をかいたり、静物画を描いたり、近くの公園で写生大会をしたり、お絵かき三昧、お絵かきライフを過ごすことができた。クリスマスやおひな様や色々なパーティを開いてくれたり。アーティストの伸び伸びとした自由な雰囲気を先生が味合わせてくれたのだ。

なかなか課題の絵を終えられなくて夕方に近くなってくると先生も奥の自宅のキッチンに引っ込んで夕食を作り始める。あの焦って絵を描くときの感じの自分がいじらしく思い出される。ピウプより。