片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

異次元を駆け巡る主婦

過去の人生の分岐点で違う方を選んだ場合の自分はどのような能力を発揮するのだろう。エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを観た。主人公の女性は中国系移民で、コインランドリーを家族経営している。経営やら家事やら親の世話やら子供の心配やら納税やら。毎日を追っかけながら過ごしている,その状況、良ーく解る。料理しながら確定申告しながら仕事のトラブルが起きたり、苦情や家族のやっつけ仕事が舞い込んでくる。分かる、分かる、痛いほど。エヴリンはついこの前の私のようだ。という訳で主人公の心理状態の共感と感情移入してしまった。このような状態に置かれた人、置かれがちな女性でないと、中々この映画のハチャメチャさに付いていけないかもしれない。この映画を見ていてウッデイ・アレンカイロの紫のバラを思い出した。時代設定も役柄も全く違うのだけれど行き詰まった主婦が異次元に行くストーリー。両方とも背負っているものが多すぎる主婦、女性は異次元を駆け巡ることで人生を昇華させる手段があることを学んだ映画。

香港映画もよく観るけれど主人公の女性のカンフーアクションは素晴らしい!しかも私と同世代かも?ピウプより。