片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

形見の着物リメイクプロジェクトその弐

母の実家は結城紬の織元であった。結城紬は普段着でありながらたいそう高級品で、お金に糸目をつけないくらい着物の好きな方でないとなかなかどうか、という反物。現代において着物はハレの日に着るか着ないか。家内工業でもあり、難しい産業になってきた。昔おばあちゃんが日当たりのよい部屋でほぐした繭から糸を撚っていた図を思い出す。唾をつけながら。

母も自分で織ったらしき着物を持っていた。それを解いて作ったワンピース。

 





私は着物は着ない。日常に生かすための体にも心にも温かなワンピースにしてしまう。着物に鋏を入れるなんておばあちゃん悲しむかな、それともタンスで眠るより日の目が見れて喜んでくれるかな? ピウプより。