片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

青森港から仏ヶ浦

青森県下北半島にある仏ヶ浦という秘境へ行った日は今日のような秋晴れの日だった。

海岸沿いの絶壁近くに巨大な塔のような白い奇岩が立ち並ぶ幻想的な場所だ。

仏ヶ浦にアプローチするには陸側と海側からとある。

下北半島をぐるりと海沿いに移動するだけでも東京駅から青森駅まで位時間がかかり、その上年老いた両親を連れて、急峻な絶壁側から降りていくのはハードルが高すぎる。

海岸からは青森港から高速船で牛滝港まで、そこから遊覧船に乗って1時間半ほどでアプローチできる。

ここへ行くことになったのは母のリクエストで なぜこのような最果ての地へ行きたいと思ったのか不明だった。

仏ヶ浦に降りて一時間散策をする。

静かな海と日本海、その巨大な奇岩は真っ白でなぜ此処だけに不思議な風景ができたのか、風と波と時間が、自然に作り上げた偶然の光景。

人間の生活や気配は何もなくただ静かでSFっぽい風景はどこかの惑星にきたようだった。

まるで猿の惑星のラストシーンで宇宙飛行士が降り立った惑星は未来の地球だったと悟るような風景。



青森港に戻って船から降りると地球に戻ってこれてホッと安心した。ピウプより。