片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

ブルシットジョブ

派遣社員であったころは様々な会社に派遣されたので飽きっぽい私には面白かった。

家政婦は見たというドラマがあったが、家庭ではなく会社なので派遣社員は見た というバージョンだろうか。

保険会社のテレフォンオペレーターに派遣されて勤めたことがある。

社員の数より圧倒的に派遣のオペレーターが多い。

テレフォンオペレーターというのは精神的抑圧の大きい仕事であらゆる場面でカスハラ(お客さんの度を越えた苦情)そしてパワハラ(上司による理不尽な叱責)などが起こり易い環境だ。

一番印象に残っているケースは顧客が保険を解約するにあたり、保険内容を充分理解吟味していなかったという理由で、契約期間をさかのぼって解約したいという。

保険契約の解約はさかのぼることができない、というのは原則なのでその顧客との話し合いは平行線のまま、上司を出せ、と言う。

上司はそばにいたが、このタイプの苦情に対する上司への電話交代は基本あり得ない。

しかし、2時間も電話が続けば電話に出なければ顧客も気が済まない。

結局上司が出て即解決した。

というのも彼女の権限で保証期間を遡って解約することを受け入れたから。

私はがっくり来た。

その判断が私に許されるならこの2時間の話し合いなどしなくてもよかったはず。

そのうえ上司からは顧客があなたの対応が酷いと言われた、と責められた。

カスハラとパワハラのコンビネーションのブルシットジョブをツクヅク味わった。

 

もちろん派遣の契約は延長せず。こんな時の我慢は禁物。ピウプより。