片道書簡のラブレター

大切な人を思い浮かべながら手紙を書きます。

甘い秋の楽しみ

先日農園で拾ってきた栗で焼き栗をつくる。

まるまると太った栗の腹に切り込みを入れて鉄製のすき焼き鍋に並べる。

揃いの鉄製の重い蓋をして強火で煎り始める。

10分ぐらいで蓋を開けて裏返し、蓋を閉じてあともう10分ぐらい放置。

ぷう~んと秋の香ばしい匂いに包まれておやつタイムがグンと盛り上がる。

そろそろ良い頃合いを見計らってホカホカの熱々の栗を一粒ミトンに取って殻を剥く。

プリプリの栗を口に放り込むと、甘くてしっとりとした栗が美味しくて、誰かにお裾分けして食べさせてあげたくなる。

そうだ父にこの栗をたべさせてあげたい、と父の顔が思い浮かんだ。。

亡き父は栗が大好きで、秋になると母が栗を沢山仕入れて、茹で栗を作ったものだ。

生栗が八百屋に出回るのはホンの数ヶ月あるかどうか、その間だけ栗の旬を存分に味わうのだ。

焼き栗は栗の旨みをギュッと閉じ込められるし、市販の甘栗より自然の甘みを堪能できる。

栗の季節、モンブランも素敵だけれど、焼き栗は暖かさと素朴さが心を潤してくれる。

焼き栗を食べると神田鍛冶屋の角の乾物屋の勝栗買ったが固くて噛めない....という早口言葉を思い出す。ピウプより。